腸内細菌について知ったこと

慢性疲労の娘は小さい時から下痢がち。脂っぽいものを食べるとほとんど必ず下痢をしていました。私は子供の時から便秘がちだったな。

腸の悩みは人それぞれ、しかも全身の病気と関係してるんです。

今日は分子栄養学実践講座をzoomで学びました。今日の1番のテーマは腸内フローラ移植について。いわゆる便移植。最近、巷でも腸内細菌についていろいろな情報がありますよね。

腸内細菌は新たな臓器という考えがあるそうです。だって人の全部の細胞は37兆個といわれてますが、腸内細菌はその100倍、数100兆個はいる。総重量は2kgほどだそうです。人の細胞と食べ物の栄養を取り合ったり、新たな物質を作り出したり、その中には良いものも、悪玉もあります。

腸内細菌が性格も支配する可能性もあります。実験的に作られた無菌マウスは不安が強く攻撃性が強く、多動傾向だそうですが、普通のマウスから便移植をすると、不安や攻撃性や多動が良くなったという実験結果があるそうです。

生物の腸の表面は上皮細胞がありバリアの役目があります。またその表面には粘液で覆われその上に多彩な細菌が存在しているわけです。

出生後に、どのような腸内細菌が定着するかは大体3歳までに決まってくるそうです。母親から出産時に伝播されたりその後の衛生環境や食事によりますが、日本人の場合は入浴時に家族から湯舟でもらう影響も大きいそうです。

食事が良くないとか、嗜好品とかストレスとか、運動不足、細菌感染、その治療に使った抗生物質などにより腸内細菌が乱れ、腸のバリア機能も低下してくると腸の病気のほか全身のいろいろな病気が生じます。各種のアレルギーや、自己免疫疾患、循環器、腎疾患、精神疾患、悪性疾患にも関係しているといわれています。ただし、原因なのか結果なのかはっきり特定はできないようです。

今日のお話では腸内フローラ移植が定着するための工夫がかなりあり、便をもらうドナーも検討し選択されたものであり成功率はかなり高いようです。アトピー皮膚炎、うつ病、失神をともなような激しい腹痛下痢のある3症例の改善の実例も報告されました。もちろん保険診療ではなく費用も高くてすぐにできる治療ではありませんがとても興味深いお話でした。

Follow me!

メルマガ登録はこちら

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA