炎症ってなんだ
胃や腸の炎症のことを書こうとして
「はっ」
「炎症とは 何や?」
「炎の症状?」
そういえば私は患者さんへの説明などで
何万回ていうくらい炎症という言葉を使ってきました。
おそらくほぼ全科の医師が同様に使っている最繁用ワード
便利な言葉
説明した気になる
わかったつもりになる
でもうまく伝わっているのかな
そもそも自分にもよくわかっていないかも
「あちゃー」
自分の頭の整理と
反省の意味を込め
炎症について書いてみます
炎症が起こるとどうなるのかというと
体の状態としては 熱が出る、赤くなる、痛くなる、膨らむ・腫れる、分泌物が出る(膿とか痰とか、汁)
怪我による急性の炎症、例えば歩いていて足に何か刺さって傷つき血が出ている状態を考えましょう。
傷を修復するため血管が広がり組織が膨らむことで、腫れて痛みます。この状態が炎症です。
傷口では侵入してきた菌を退治するため好中球やマクロファージなどの白血球がすぐに集まってきて退治してくれます。
細菌をやっつけるために戦って壊れた白血球や死んだ細菌などの液体が膿です。
出血に対しては血小板が集まってきて素早く血を止めるよう働きます。
このように生物には傷を治す力が備わっています。
もともと炎症は人の体になくてはならないものです。