良い睡眠をとりたい
昨日ある患者さんから「最近眠れないので相談に来ました。夜中に目が覚めてしまう。なんだか物忘れもひどくなったみたい」とのこと「できれば睡眠薬を飲みたくない」とも
やはり睡眠は大事。体の修復。免疫力回復。酸化ストレス除去。認知症にかかわるβアミロイドタンパクの蓄積防止とか。つまり睡眠悪いとかぜなどウイルス感染とかも起こりやすい。長年続くと認知症にも。
質の良い睡眠をとるのに栄養も大事です。
鉄分やビタミンB群や必須アミノ酸であるトリプトファンなどが足りないと、気持ちが不安定になり、元気になれないので睡眠の質も悪くなりがちです。
この方は一人暮らしの男性でかなり食事が偏っていることも一つの要因のようです。加工食品や糖質中心の食事にならないように注意しました。
まず朝はなるべく朝日を浴びる。曇りの日もあえて電気をつけて明るくしましょう。
日中の昼寝は15~20分程度、午後3時くらいまでにしましょう。
昼間のストレスが大きすぎる、寝る直前まであわただしかったり、スマホを見ていてはいい睡眠はとれません。
なるべく毎日軽い運動をしましょう。
夕方以降はコーヒー、飲酒や激しい運動、胃のもたれる食事は避ける
入浴もあまり熱い湯はやめておいたほうがいい。
寝る直前の睡眠儀式(ルーティン)を決めておきましょう。
歯みがき、お気に入りのパジャマはもちろん、ストレッチ、アロマ、ゆったりした音楽などもいいでしょう。照明も暗くしていきましょう。
などのことを患者さんには説明しました。
かなり以前には、不眠の相談があれば気安く睡眠薬を処方していました。
ハルシオンとか。依存性が強いのと、昼間の異常行動があったりするとのことで、あのブルーの薬、最近はほとんど処方はしませんが。
ハルシオンとかあとデパスとか(ベンゾジアゼピン系睡眠薬という種類に入る)は依存になって、「眠れないから薬をください」といくつもの病院にかかっている人もいたほど。このような人を断るのは大変でした。
薬の依存になることは怖い。しかも睡眠薬飲んでも本当に良質な睡眠がとれていなかったりするようです。
日本人女性は世界で一番睡眠時間が短いといわれています。仕事、家事、育児に通勤時間も長いからでしょうか。本当に日本の女性は辛抱強いのだと思います。
1日7時間の睡眠時間をとる人が一番長生きだそうです。
生活習慣を見直してよい睡眠を確保したいものです。