超加工食品ってなんだ
超加工食品という言葉、ご存じでしたか
私は最近 食品添加物に詳しい、阿部司さんという方の
講演を聴く機会があり初めて知りました。
今回その内容をシェアします。
超加工食品は大量生産された菓子パン、インスタント食品、
保存料を使用した肉加工品など、家庭で調理する際には使わない
添加物や油脂などを過剰に加えた食品であり、
具体的には、スナック菓子、チョコレート、菓子パン、ケーキ、
ビスケット、カップ麺、ハンバーガー、ホットドッグ、
ハム、チキンナゲット、冷凍食品のほとんども入ります。
これらを長期的に摂ると、糖尿病やがんになりやすい
と言われています。
私も多くの患者さんを診ていて、そのような傾向はあるのでは
と感じます。
超加工食品はおいしい、簡単、便利で、大量生産のため安くなっています。
なぜ問題なんでしょうか。
やはりそこに入っている、食品添加物つまり
化学調味料、保存料、発色剤、香料などの影響が。
例えばインスタントラーメンには化学調味料、
タンパク加水分解物、風味付けエキスなどが入っていますが
それらがあると塩味がマイルドになり
塩分がかなり多く入って「おいしい」となる。
おいしいのがクセになりつい食べちゃう
簡単に塩分取り過ぎになる。
それから油の問題。
カップ麺は油で揚げているがそれはサラダ油ではない
(サラダ油では日持ちしない)
人工的な油(硬化油)で揚げています。
この中にはトランス脂肪酸が多く含まれる。
トランス脂肪酸は血中の悪玉コレステロールを増やし、
善玉コレステロールを減らす働きがあり動脈硬化の原因に
なることが問題視されてます。
マーガリンやショートニングも常温で液体の油脂に水素付加して
常温で固形となった硬化油で作られています。
だからスーパーで売られている多くのお菓子類には
トランス脂肪酸が多く含まれています。
また多くのお菓子類には乳化剤なるものが入っています。
お菓子のパッケージの裏側を見てみてください!
乳化剤にはいろいろありますが(でも乳化剤としか書かない)
最近乳化剤が腸粘膜細胞を破壊するとの報告があります。
脂質や乳化剤が入ったお菓子は口当たり良く、
食べ過ぎてしまいますよね。
糖分の取り過ぎも心配です。
食品添加物は認可された物が使われてはいるのでしょうが
日本は諸外国よりその数が多いと言われています。
一つ一つは危険と言うほどでなくても
子供にいつも食べさせていいのかな。
おいしい、簡単、便利の裏側にはいろいろあるようです。
買い物をするときはぜひ裏側の原材料をみて選びましょう。
しかし私の務める病院の医局にも
たくさんのカップ麺が…(医局あるあるです)