生きた菌で痩せたり糖尿病が改善する!!!
分子栄養学実践講座でクレア・ラボ・ジャパン社の方より「腸内環境最新情報」を聞きました。クレアラボは1969年設立のアメリカのプロバイオティクス製品の会社です。
ご存じの通り腸内にはたくさんの常在菌が住み着いています。お花畑の様であり腸内フローラとも呼ばれますね。その数100兆個!!ヒトの全細胞60兆個といわれますが、それより多い数ですね。重さにして1kgほど!もう臓器の一つと言って良いほどです。
良く善玉菌とか悪玉菌とか聞くと思いますが、理想的な腸内細菌のバランスは乳酸菌やビフィズス菌に代表される善玉菌が2割、悪玉菌が1割、状況によってどちらにもなり得る日和見菌が7割と言われています。
乳酸菌とかビフィズス菌はそれぞれ一種ではなくてたくさんの種類が存在しています。
乳酸菌は381種、小腸や大腸に存在
ビフィズス菌は 32種、大腸に存在。
乳酸菌は糖を発酵し乳酸を生成、
ビフィズス菌も乳酸や腸粘膜の栄養素である短鎖脂肪酸を生成します。
他にもたくさんの働きをします。どちらの菌も免疫の強化や腸の炎症を抑える働きがあります。
腸内フローラが良好で腸内環境が整っている状態でないと様々な体調不良が起ります。
これに対して
プロバイオティクスとは
2001年 国連食糧農業機関(FOA )及び世界保健機関 WHO )の合同会議による定義
“十分な量を投与された際に宿主に健康上の利益を与える生きた微生物“
とあり
プロバイオティクスとして生きた菌!を摂取することで、腸内環境の改善と体調改善に効果があると大いに期待できます
もちろん、消化器系疾患には以前から有効性知られています。
近年はプロバイオティクスは最近生活習慣病への効果も報告されるようになりました。
脂肪の蓄積を防いだり、
コレステロールを下げたり
インスリン抵抗性の改善や何とインスリン産生の促進で糖尿病の改善効果
なんとなんと今回の講演で驚いたのは
生活習慣病である2型糖尿病だけでなく
膵β細胞の破壊によりインスリン分泌が極度に低下した
1型糖尿病にも効果が期待されるとのこと!!!
ここの所はもう少し情報を集めて行きたいと思います。
私は多くの糖尿病患者さんを診察していて消化器系のトラブルやがんなど
腸内環境の悪さは体感しているので血液検査結果も体調も全般に良くなる可能性のあるプロバイオティクスの活用に大いに期待しているのです。