頑張っている人々へ、一番大事なものは何ですか?
診察室や街で出会う気になる人
真面目すぎるが故に
優先順位がわからなくなっている人が見受けられます
相変わらず「仕事が、仕事が」と仕事を言い訳に自分の生活習慣のことは振り返らない、変わらない。
例えばアルコールを減らすとか、夜更かしやめるとかすき間時間に運動とかはしない。
食事や身の回りのことは全て妻任せか放置。食事のことは「出された物食べるだけ」あるいは「コンビニ食だからしかたない」
だから病気のことは「薬でなんとか治して」と病院に(人に)頼るか放置。
電車に乗っているサラリーマン
マスクをしてスマホに目を向け指を動かしている
ゲームしたり動画を見たり・・・
肩を丸め、表情は乏しくて眼は虚ろ
癒やしのつもりが脳は休まらず
仕事も子育ても頑張り過ぎている女性。とにかく時間がない。自分の睡眠時間を削って家事をしたり、多くの仕事を引き受けたりする。自分のことは後回し。
疲れて甘い物を食べたりカフェインを摂ったり
子供が成人しても、母親業を続けている。相変わらずご飯を作って色々世話をしたり
(子供が交代勤務なので付き合って朝起きたり、深夜まで待ったり、お弁当を作っている女性も)
孫のお世話を引き受けたりもしている。
夫や子供に尽くし続けるのが当たり前。
その結果、疲れがたまったり、余計な心配事が増えたり。
『欲しがりません勝つまでは』
戦時中に使われた有名な「国策標語」
国の方針が文部省を通して全国の学校に伝達されていたそうです。
その精神は日本で今も脈々と受け継がれていると思います。
戦後の発展もそのお陰ではありますが・・・
自分のはっきりした記憶の中でも
幼いとき
「ありとキリギリス」の童話を聞かされ、働き続けないと大変なことになるとすり込まれました
私が子供の頃は
♪苦しくたってー悲しくたってー コートの中では平気なの(アタックNo1)
♪思い込んだーら 試練の道を 行くが男の ど根性(巨人の星)
などの主題歌が忘れられないスポ根アニメ。夢中で見てました。
この巨人の星の「ゆけ 飛雄馬」の歌詞の中には
血を汗流せ 涙をふくな
というくだりもあり今改めて歌詞をみると怖いですね
中高時代は
まだ「皆勤賞」とかもあってなかなか休めない
みんな部活に励み
勝利を目指してました
途中でやめるなんて事はとんでもない時代
大学生のころはバブル期で
「24時間戦えますか」
と言う栄養ドリンク(リゲイン)のCMが流行りました。
他にも似たようなプロパガンダが
自分の心を押し込めた結果
理不尽なまでに頑張ること、勝つことが正義
休んだらダメ やめてはダメ
昔は「お国のために」とか言われていたんだろうけど
いまも
「会社のために」とか
「家族のために」とか
「お金のために」とか
「勝つために」とか
常に頑張りスイッチが入っていて休むことができない
休むことが怖いとさえ思っている
自分の本当にやりたいことは心の奥底に押し込め
わからなくなっている
自分の体の声が聞こえなくなっている
おまけに世の中には、大企業が売らんとするため「これさえ手に入れれば幸せ」と思わせるものの宣伝があちこちに仕掛けられています。
だから今、日常に溢れる感覚を麻痺させるツール、ジャンクな食べ物・飲み物に浸り
ますます自分の感覚に鈍感になったり
休めなくなってしまう。
その結果
うつ病や 最悪、過労死
糖尿病や高血圧などの生活習慣病の悪化(その結果、心筋梗塞や脳卒中)やがん
などを招いてしまいます。
そんなあなたへ
すでに睡眠障害がでていたり
体調が悪かったり
していませんか?
今すぐ
自分のために
しっかり休養をとってください
体の悲鳴を素直に聞いて
自分の奥底に押し込めた心に気付いて
元気を 生命力を 回復させましょう