私のお腹の菌たち
腸の中には約100兆個の菌がいて
(人を構成する細胞60兆個より多い)
まるでお花畑のようなもの(腸内フローラ=腸内細菌叢)を形成して色々な役割を果たしていると言われます。
そのなかでいわゆる善玉菌、日和見菌、悪玉菌が
バランスをとっています。
善玉菌は「短鎖脂肪酸」を作ります。短鎖脂肪酸は酢酸、酪酸、プロピオン酸などの有機脂肪酸の総称です。
エサとなるのは食物繊維やオリゴ糖。
短鎖脂肪酸は腸の上皮細胞の栄養になり、
腸内を酸性化することによってさらに善玉菌を増やす働きがあります。
また免疫にも関係しアレルギー反応を抑える働きもあります。
そしてビタミン(B1・B2・B6・B12・K・
ニコチン酸・葉酸)を産生する働きもあります。
健康な体にはバランスのとれた腸内細菌が必須です。
自分の腸の中の細菌ってどうなっているんだろう
と思いますよね。
でも残念ながら普通の病院で便検査というと
便潜血(便に血が混じっているかどうか、大腸がん検診などで使う)
や病原性のある菌がいるかどうかの検査しかできません。
善玉菌、悪玉菌を調べる方法として便総合分析検査
というものがあります。これは一部の自由診療のクリニックなどで行われています。
ネットで申し込めるところもあります。
さて
私も以前この検査を受けたので
わたしのお腹の中の菌たちを
今日は特別にご紹介します!!
【良性細菌叢】として
バクテロイデスが4+ この菌は短鎖脂肪酸を出して
脂肪の燃焼や吸収を進める菌と言われています。
痩せ菌といわれることもあります。
ビフィドバクテリウムが3+:ビフィズス菌ともいわれ、
腸内で善玉菌として酢酸、乳酸などを産生して腸内を
産生に保つ役割があります。加齢によりビフィズス菌の
割合が減少する傾向があります。
ラクトバシラス1+:糖を乳酸菌に代謝する乳酸菌群の
大部分を占めます。
これが1+というのは少ないのです。
補充が必要みたいです。乳酸菌を含んだサプリを摂っています。
補充するときは一つだけの菌が入ったものではなくて
種々の有用な菌が入ったものを摂った方がいいのです。
もちろん食事で腸内細菌の餌になる食物繊維も大切です。
Eschericha coli(カタカナにしにくい)4+というのは大腸菌です。
大腸菌やクロストリジウム、エンテロコッカスは腸によくいる常在菌
で検出されたものは良性菌に分類されていますが、たくさんの種類があり
大腸菌のO157とかクロストリジウムボツリヌム(ボツリヌス菌)
は命に関わる病原性が強い菌です。
【境界細菌叢】として種々の菌が検出されています。
健康なときはおとなしくしているが、
からだが弱ったりすると、腸内で悪い働きをするもので
日和見菌とも言われます。善玉菌ばかりでなく
日和見菌も必要です。
この時の検査では【悪性細菌叢】は認められませんでした。
この検査は便を培養して菌を増やして調べる検査なので
悪性細菌が検出された場合は
かなり腸内環境が悪いということのようです。
そして
真菌の検査ではカンジダ・アルビカンスとあり、
顕微鏡検査でイースト(球形の真菌)が検出されています。
両方出ているので
食べ物の中にあるイーストではなく真菌(カビ)の
カンジダと思われます。常在菌ではありますが
ある程度以上のカンジダが腸内にいるわけです。
これはリーキーガット(腸漏れ)を起こし体調不良の原因となるものです。
ストレスが多かったり甘いもののとリ過ぎ、
糖尿病の人はカンジダになりやすいです。
消化管のカンジダについてはいずれまた書きます。
このように腸の中にはいろいろな菌がいます。
菌とともに私たちは生きています。
もしかしたらこの菌たちはそれぞれ意識を持っていて
私たちの性格や考えに影響しているかもしれませんね。