食物依存症について考えた
これって食物依存症かも
8月の分子栄養学実践講座で
食物依存症について改めて学びました。
私の患者さんの中にはアルコール依存症の方は
いますが、食物依存症については
これまであまり深くは考えていませんでした。
家庭が破壊されたり仕事ができなくなるような
アルコール依存症の人は
メインの治療は精神科へ行ってもらえば
と思ってました。
でも精神科に行っても
正直なかなか治りません。
本人が決意して断酒会にも参加すれば
違ってくるようです。
実際
グルテンが悪くてもやめられない
甘いものが悪いとわかっていてもやめられない
って人はいっぱいいます!!
でも
酩酊状態になって
暴力を振るったりするアルコールと違って
甘いもので仕事が続けられなくなったり
家庭が壊れたりすることはありません。
確かに表向きには出てこないので
食物依存症は見逃されやすい
ところが
私も食物依存かもと思うようになりました。
だってね。
今日はいろいろ忙しくて疲れたなあ
って時に、
さっき買い物ついでに買ってきた明治のチョコレート
(これも自分へのご褒美としてちゃっかり買っている)
一かけだけでも
と食べ始めたら止まらなくなり
つい1枚食べてしまう
それから
何か塩辛いものも食べたくなって
何か探して
おかきとか
じゃがりことか
ポテチとか(滅多に買わないけど)←これも言い訳です!!
食べてしまうってことがある。
これ始まると
自力では止まりません。
どうしても止まりません。
悪いと思っていても
やめられない、止まらない
これって食物依存症じゃん。
甘いものがやめられない理由
それはなぜかというと
実は体の中では
快感やお いしさを感じたときに出る神経伝達物質の
ドーパミンがたくさんでているのです。
食欲が満たされるとエンドルフィン
(体の中で作られる脳内麻薬)の
濃度が上がることもわかっています。
カイカーン!!!
ですから止まりません。
下記のような研究結果もあります。
依存しやすい食べ物(アメリカ、ミシガン大学の研究)
1.ピザ
2.チョコレート
3.ポテトチップス
4.ビスケット
5.アイスクリーム
高脂質・高塩分・高糖質の加工食品ほど依存しやすいのです。
甘いもの・糖質取り過ぎでどうなる?
糖分の取り過ぎで
血糖値を下げるためのインスリンも
ドバッとでる
血糖値の乱高下が起こり
疲労を感じやすくなります。
もちろん糖尿病になる可能性も。
腸内に悪玉菌が増えて
胃腸の調子や免疫系が悪くなったり
やはり疲れやすくなる
脳は興奮していますから
睡眠の質も悪くなります。
お菓子と一緒にコーヒーとか
濃いめの緑茶など飲めばカフェインの影響も出ます。
さらにストレス過多の状態だと
抗ストレスホルモンのコルチゾールが副腎からたくさん出ます。
これもまた、食欲を増し甘いものが食べたくなる原因に。
食物依存症では
疲労したり
パフォーマンスがわるくなったり
ということがおこります。
過食症につながって行くこともあります。
元気なからだをとりもどすために、さて、どうする?
病院に行くほどでもない、
という状態の
食物依存の人は多いでしょう。
さてどうしたらいいのでしょう。
まずは甘いものなどに食物依存している
という自覚を持ち
身近な
お菓子やパン類などを買わないこと
もしそれらを食べる場合は
友人と会うときのみ
とか
時間を決めましょう
食べ過ぎになったり
睡眠に影響するので
夜は食べない方が良いでしょう。
濃い味に慣れてしまうので
加工食品全般を避けること。
加工されていない食品は食物依存症になる
危険性は低いです。
「糖分控えめ」をうたい文句にした
人工甘味料入りの加工食品もよくありません。
味覚を鈍化させ、
さらに甘いものへの欲求を強め、
依存症を招きます。
(人工甘味料ではやせません)
できるだけ
食べ物を
素材そのままか
煮る、茹でる、焼く、炒める、蒸すなどの調理
したものにする。
スーパーやコンビニで食品を買うとき
裏の表示に
カタカナのいろいろなワカラナイ物質が書いてある
もの、いわゆる加工食品を買わない、
食べないようにしましょう。
なので
これから私もチョコレートなどお菓子を買わないように
しようと思っています。
信頼できる人に相談したり
話し合ったり、数人で協力し合うのもいいですね。
これを読んでいるあなたも、悪いとわかっていても
食べ始めるとどうしてもやめられない止まらないって事は
ありませんか?