これからどんな道を歩む?
見えないレールの上を歩いてきました
今でも時々聞かれます
なぜ医師になったの?と
両親は昭和一桁生まれ
父はサラリーマン、母は専業主婦
幼い頃に住んでいた6畳一間のアパートで
母が良く口にしていた言葉
「お金がない」
私は結構真剣に受け止めて
「迷惑をかけないようにしないと」
とか
「ねだってはいけない」
と思っていました。
多分幼稚園時代までは
大きくなったら何になりたい?
聞かれたら
「お嫁さんになりたい」
と答えていました。
私たち(1960年代生まれ)が子供の頃
まだまだ女性は
家庭第一で
きちんと家事をして
子供を育てて
が女性の役割という社会通念
十分私にもすり込まれていたと思う
そうとは言え専業主婦の
母には不満もあったのでしょう。
それで自分の子供に自分の希望を実現させたいと願う
で小学校に上がるか上がらないかの頃から
「女も手に職をつけないとね。医者がいいよ」
とも言われてました。
家庭第一できちんと家事と子育てをするのは大事、前提で
手に職を付けて不自由なく稼げる人になるべき
なんか矛盾しています
どちらもこなすスーパーウーマンか
そういうことを意外と強く期待されていたみたい
優しい愛情に包まれて
その期待も裏切れない・・・
勉強はいつでも特別にできるという
ポジションではなく
一番になりたいとか
人の上に立ちたいとか
目立ちたいとか
全く思った事がなくて
自信がなくて
なるべく人と波風立たないように
置いてけぼりにはならないように
と思ってた。
それはずーっと変わってないと思います。
「良い子」のままに
幸いにも
グレることも
健康を害することもなく
それなりに受験も乗り越えて
(そういえば大学受験の前に
「ブラックジャック」を読み直して
やはり医学部に行こう!と思いました!
不器用なので外科には進みませんでしたが)
それなりに社会経験もして
子供もいつの間にか大きくなって
気がついたらアラ還に・・・
まあ過去に敷かれたレールに乗るように
頑張って来た自分の人生
結果的には悪くないと思う
お陰様で何とかやってきました
ありがちな老後ではなくて
ただ
最近親や外来で出会う人生の諸先輩たちを見ていて
このまま変わりなくさらに歳を重ねていき
認知症になったり
思うように動けなくなったり
語り合う友達もいないとか
人や医療に頼りきり
そんな今時ありがちな老後は正直ゴメンです
一方
新しいことを取り入れたり
(超高齢だけどスマホやパソコン使いこなしているとか)
積極的に体を動かしたり
趣味の仲間がいたり
食事は自分で考え用意する
お酒など嗜好品に溺れない
方々は元気ではつらつとしています。
見習いたいものです。
極力、薬には頼らず自分の体を最大限活かす
これからは人生を大いに楽しむ
方へシフトしていきましょう。